今更慌てるタイミングがおかしい相談事の話
2月1日に発生したミャンマーの政変の影響から、大規模なデモが続いているそうで、
現地の空気感は日本からは計り知れず、ただ平和的な解決を祈るのみなのだけれど、
そんな中、少々のんきな現地在住邦人から、妙な(本人は深刻な)相談が舞い込んだ。
話は単純である。
この度の政変で先が見えなくなったから現地の仕事を畳んで帰国しようと思う。
ついては、この先どうなると思うか日本在住者目線の意見を聞きたい。
ここ数日、ネット接続が不安定なミャンマーから何の相談かと思えば、
そのようなシンプルな相談事であった(空路は何らかの形で開かれるとして)
本音を言えば(私が知るはずがないため)何をバカな質問をとも思ったが、
とりあえず、本人が何を考えているのか一つ質問を返した。
この度の件は確かに緊急事態であるし、現地人・外国人を問わず安否が心配なのだが、
その前に、コロナ禍だけだったとしてどの程度の期間、影響すると考えていたのか?
その答えは「そろそろセミロックダウンが終わり、ワクチンの接種が始まりそうだったから、その後は状況は改善する前提であると考えていた」そんなバカな。。。。。
そもそも、コロナ禍突入から半年以上経過した頃だったか?
ワクチンが超低温でないと品質を維持できないと分かってきた時点から、
日々停電に加え、あらゆる分野で作業の遅延や在庫管理の不備が常態化していると感じる国で、ワクチンの数量が足りる足りないと言う算段が成立すると思っていたのだろうか?
ワクチンの数量が人口の2倍手配されたとしても、実態はそこにロスが加わるのであるから、電源の問題や日常的な業務管理に難を抱える国では、必要となる数量は予測不能である。
先進国ですらワクチンが予定通り納入されず、輸送・保管用の超低温冷蔵庫の手配にも大慌てな上、ワクチン1瓶で6人接種だ5人接種と右往左往していると言うのに、そんなことは容易に想像がつく。
さらに言えば、もし、超低温が維持されず管理があいまいなワクチンが多数の人に投与される事態となったら、その時、何が起こるかなど医療関係者でも予測できているだろうか。
つまり、この度の政変が無くともコロナ禍に停滞している業種の災難は、まだまだ続いていた可能性は高い。先日からのセミロックダウンのような状況は再来しないと考えている時点で予測が甘すぎるのである。
確かに、帰国を決断する決め手は、この度の政変にあるのかもしれないが、
今の今まで更なる事態の長期化に備えていないことが問題なのであって、
この度の事態の急変以前に問題に向き合っていなかったと言える。
何だかアリとキリギリスのような話である。
ちなみに、この段階で撤退したいと考える邦人が激増するのは明白なのだから、
もうひと踏ん張り現地で我慢すれば、競合の無い新たな市場が出現する可能性もある。
(ただし、現地滞在外国人の需要を想定した事業はまともに成立しないだろう)
その辺りは当人の捉え方次第である。
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