ヤンゴンLog

ヤンゴン暮らしとその他出来事の記録

政変の先にある悪魔の証明と言う大きな課題

この度起こった政変の後、民政側の関係先が強制捜索されたというニュースが散見されるのだけれど、



これは、軍政側が民政側の選挙不正を証明するための強制捜査であると言われている。


表現し難いがこうなると選挙に不正があったかどうかは、
問題の本質ではなくなることが今後の焦点となってくる。


この先どう考えても軍政側から、民政側に選挙不正があった証拠が出るのは明白で、
対して民政側は、選挙に不正がなかったことを証明しなければならないのだけれど、
そんなことは現実的にほぼ不可能なのである。


それは例えば、湖に巨大生物が生息することを示唆する証拠は積み上げることができ、
対して、巨大生物生息の可能性がゼロであることを証明することは難しいのと同じだ。


そして、一つの国と言う存在は湖より大きく深く、濁りまであるとしたら、
無いことの証明と言う課題は、誰がどうすれば解決できるのだろうか?


今後、不正があったことを示唆する証拠は出てきたが、
不正が無かったことを証明する証拠はなかなか出てこない。
そうなった時、他国はどのように今回の件に評価を付けるのだろうか?


具体的には、不正が無かったことを証明できず1年が経過したら、
その時、一部政党が選挙に参加できないことは正当か不当か。
それを誰がどう評価すると正しいと言えるのであろうか?


今回の政変の行方は、悪魔の証明と言う課題を解かない限り、再び逆転させることが困難な局面に向かいつつある。
いや、始めからこう言うシナリオだったから強硬に政変を実行したのであろう。


こんな風に予言者染みたことをぼんやり書いてしまうほど、
何が真実かすら意味を成さない難題。つまりは誰にも解けない難題。
一体、誰が真実を語っているのであろうか?

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