ヤンゴンLog

ヤンゴン暮らしとその他出来事の記録

デモによる抵抗を続ける、とある公務員のグチの話

先日、ミャンマー人の知人と話をしていたら、こんな話がこぼれてきた。


その方のお話
「知り合いの公務員の方が、家を失ったんですよ」
「これも全部、軍が悪いんです」


一体、どうしたのだろうと思い、様子を聞いてみると、


ミャンマーあるあるな話なのだけれど、その公務員の方は、
勤務先の国有地内に小屋を建てて、自分の住居にしていたのだそうで、
仕事を放棄しデモ活動を続けていたら、そこを追い出されたと言う話であった。


。。。。。。


。。。。。。


これは微妙な話だ。。。。。


単純に言えば、公務員と言う立場で国に不満があるからと、職務放棄していたら、
国有地に地代を払わず建てた小屋を追い出されたとしても、仕方のない話である。


もし、職務を果たしていても追い出されたのだとしたら、完全な理不尽だろうが、
公共性の高い仕事だからと職務を果たしつつ、不満がある点を訴え続けていたら、
追い出されなかった可能性があるのだから、一概に相手が悪いとは言い切れない。


強引な政変により裏切られた事が先だと言う言い分であるのは分かるが、
職務を放棄し権利を主張する事が、完全な正義である言えるのはなぜだろう?


よそ者から見た、この度の政変から混乱に至る過程で最も不思議な点は、
民主国家の基本的義務が、教育を受ける、働く、納税する、だとして、
この度のデモは民主主義を願い政変を容認しないための抵抗と言うなら、


子供は教育を受けること、大人は働くこと、この2つは維持しつつ、
納税に対し抵抗するような選択が起こり得ない様相である点だ。


そもそも現地の小さな商店や企業では以前から、実態通り納税してるかどうか、
結構怪しいような気がする点は、ここでは論点ではないから置いておこう。


子供は教育を受ける機会を失い、大半の国民がまともに収入も得られず、
日々誰かが犠牲になる、本当にそのような抵抗しか選択肢は無いのだろうか?


全く落とし処の見えないこの状況、一体、どうなっていくのだろうか?

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