ヤンゴンLog

ヤンゴン暮らしとその他出来事の記録

悲しいかな日本国内では報道が下火になってきた

この度起きたミャンマー国内の政変、今週の時点で既に、
放送時間が1時間はあるニュースでも10秒程度しか取り上げない日が多くなった。
(映像に合わせて事実を読み上げる程度)


現地の感覚とは温度差があるのかもしれないが、それが外国から見た正直な所であろう。


単純な話、民主主義を支持している外国政府は、ミャンマーが民主化されることに興味があるのであって、現地の英雄の熱烈なファンと言う訳ではない。
軍政が望ましい結果とは考えないにしても、民主化が後退しない方法があるなら、選択肢を一つに限る必要性も無いと言うのが現実だ。


連日のデモの経過を見ていると、強引過ぎる政変に問題がある事は当然ながら、その事に対し、妄信的に1政党支持に偏っているため落としどころが見当たらない点が、今回の事態の混乱を長期化させる要因とも考えられる。
そもそも、今回の政変自体が妄信的1政党支持に起因している面があるのだから、この度の問題点や解決法はその1点が焦点なのかもしれない。


現在、世界中がコロナ収束に向け目まぐるしく動いている最中、それだけでも世界各国が大変な状況にある中で、ミャンマー国内では強引な政変が起きたのだけれど、
今の所は国軍側が大規模に暴力を行使するような事態には至っていない。しかし、民衆側は労働を放棄し大規模なデモを継続することで、都市機能は停滞してしまった。経済制裁等の要因で都市機能が滞った訳ではないのにだ。


このままでは今後、今回の政変に対する外国政府からの評価に影響を与え始めるだろう。


具体的には、現状のままだと外から見ると、
混乱のきっかけに関しては軍政側に非があるが、
混乱長期化に関しては民衆側にも非があるとなり、


民主的統治を実現させることが目標ならば、国軍寄り政党による統治は容認せざるを得ないかもしれないと風向きが変わる可能性が高い。(要するに喧嘩両成敗的妥協案だ)


個人的に感じていることだが、近年の四半世紀は、インターネットの発明による産業革命が世界に波及した時代であり、(本人に責任が無いと言う理不尽は分かるが)その間の社会経験がスッポリと抜け落ちている70代のリーダー。


(・・・・・)


水と油は混ぜただけでは、しばらくすると分離する。
駆け引きとは言葉の通り、押してばかりでは通らない。


遠目で見るなら英雄的な行動が取れる人はカッコいいけど、
夫にするなら仕事ができて経済力があるのも重要だよね?とか、
もう何の話か分からないのだけれど、単にバランスの問題なのである。


ブログランキング・にほんブログ村へ