ヤンゴンLog

ヤンゴン暮らしとその他出来事の記録

人のことはあまりとやかく言うべきではないけれど。

他人の事のことを批判したところで、何の解決にもならない。
そんなことは普段から重々承知はしているのだけれど、


ミャンマーで逮捕され強制送還となった日本人の昨夜の報道を見ていると、
ついつい何か言いたくなってしまう。


そういえばミャンマーに居た数年の間に、いろんな方と出会ったものだ。


以下全て、実在した日本人の例なのだけれど、例えば、


表向きは、何かしらのまっとうそうな仕事をしている体で滞在しているが、
実際の収入源は、現地視察に訪れた外国人相手の詐欺まがいの仕事をしていたり、


表向きは、ボランティアにも参加しています的な善良な外国人を装っているが、
ボランティアを受けに来た10代半ばの少女に交際を申し込む(そして拒絶される)
どうしようもない初老男性であったり、


表向きは、ソーシャルビジネスを装った事業を進めているように見せているが、
実際には、ただ一人の従業員も雇わず、他の支援団体等が育てた人材を使い捨て、
微妙なモノづくりをして日銭を稼いでいるだけの輩であったり、


他にも、日本国内では成功者であったと言う過去の経歴を語るばかりで、
現地で立ち上げたいくつもの事業は、全て収支が成り立っていない、
何とも言いようがない自称海外起業家であったり、


そんな、日本では中々出会わない種類の、不可思議な方々に良く出くわしたものだ。


件のジャーナリストと称する方も、今後何をするのかはみえみえな気はするけれど、
本当に何とも表現のしようがない。。。。。。


ただ1点、この一連の出来事に肯定的な見方ができるとしたら、
日本政府の海外における邦人保護と言う観点で言えば、
大変心強く感じる事例であった点ではないだろうか?


色々思う点はあっても、なかなか表現が難しい。

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現地預金が引き出せない日本在住ミャンマー人の苦悩

日本在住ミャンマー人の知人はそんなに居ないのだけれど、不意に問いかけられた話。


「ミャンマーの銀行にお金を預けています」
「もう現地の銀行が信用できないから、お金を出したいのですが、
 身分証等も日本に持ってきてしまっているため引き出せない。」
「何とか現地に帰る方法知りませんか?」


このコロナ×政変で大混乱な中、そんなこと私が知る訳ないのだけれど、
それを踏まえて質問してきたと言うことは、相当に困っているのだろうと思い、
こんなアドバイスをしてみた。


私「そもそも、その預金っていくらあるの?」


その方「〇百万チャットくらいです。」


・・・・・・・


「あのね、〇百万チャットって、〇千ドルくらいだから、
 仮に帰れるとして今は飛行機代が、〇千ドルくらいよね」


「現状はATMでは1日、20万チャットしか引き出せないらしいし、
 窓口でも預金の30%までにしようか?なんて話も出始めてるから」


「もし全部引き出せても、滞在費も考慮すると差額は千ドルそここそ、
 あなたの今の日本の月給は、〇千ドルくらいなんでしょ?
 日本に戻れず失業するリスクも考えると、帰らない方が良いんじゃない?」


そんな話をしてみると、少し冷静になったのか?


「やっぱりそうですか、だいたい分かってはいたんですけど。。。。。」


・・・・・・・


確かに、焦る気持ちも分からないではないし、おそらく預金云々以外にも、
現地に帰り様子を知りたい気持ちもあるのだろうと思うと心が痛いのだけれど、


残念ながら、現状は如何ともしがたい。。。。


しかしながら、本当に理不尽な話である。


何もなければ、数千ドル分の預金が現地にあったはずが突如として、
事実上は、自由に引き出せなくなってしまった訳であるし、


現地で働いていた頃に貯めた数千ドル分の預金はその額面以上に、
本人が努力した年数からくる思い入れがそれ相当にあるであろう。


そんな中、今後起こり得る、金融機関の破綻や現地通貨の急落等が重なると、
もしかするとその価値は、本当に消え失せてしまうかもしれないのだから、


2017年頃だったか、この国の一人当たりのGDPは1500ドルに迫る勢いだったが、
その後失速し、確か1400ドル程に留まっていた気がするけれど、


直近1年半ほどの経済の減退に加え、現地通貨の急落まで重なると、
今度は、1000ドルを少し割り込む程度では済まないかもしれない。
GDP上は、まさに2010年以前のどこかまで逆戻りの様そうである。


もしそうなった時、結局、厳しい局面に立たされるのは民衆の方なのだから、
そうならないためにも、何とか経済だけでも再び動き始めてほしいものである。


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日本も心配だけれど、ミャンマーはもっと心配だ。。。。

今となってはミャンマーを離れた身であるのだけれど、
なんだかんだ言っても、一度はそれなりに関わった経験からか、
何とも心配が絶えない今日この頃。


最近では、誰がASEANの会議に出ただとか、とりあえず、デモや弾圧の勢いが落ち着きつつあるかもしれないとか、いろんな話はあるようだけれど、


いかんせん、来年に実施されるかもしれない選挙の結果が出ても、
長期的な好転が予測できない限り、大企業の投資はしばらく戻ってはこない。


外資の大企業にとって今やもう、治安がどうのコロナがどうのと言う問題ではなく、
国軍もしくは国軍寄りの政党が政権を担っている限り、いつ何時、
軍支援企業のレッテルを貼られるか知れない、のっぴきならない状況なのだから、


そう考えると、中小企業にとってイチかバチかのチャンス到来の兆しも見える。


1年後の結果次第で再び節目を迎え、そこで仮に状況が好転しても、
また数年単位でひっくり返るんじゃないか、と言うトラウマ的経験から、
短期的な結果を見ただけで大企業がこぞって投資を戻すとは考えにくい。


1年後の様子をみて投資を即決できるのはトップダウン企業だけだ。
(まあ、その分リスクもあるのだけれど、、、、、)


個人的には偶然に、コロナ目前に撤退を終えていた訳であるが、
新たに来る節目の様子次第では、再び進出して雇用創出の一助にでもなるか?
などとそんな思いも抱きつつ、、、今はただ現地の平穏を祈るばかりである。

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